フリーライティングからフローライティングへ
フリーライティングを行う上で陥りやすい落とし穴は、ついつい焦って書き続けるため、支離滅裂な文章がどんどん作成されてしまい、嫌気がさしてしまうということです。それを避けるためには、やはり、「フリーライティングをする上での一種のコツ」のようなものがあります。それは、仏教での 八正道 でいうところの「マインドフルネス」と「コンセントレーション」ではないかと考えています。八正道は、漢字では「正思惟」、「正語」、「正業」、「正命」、「正精進」、「正念」、「正定」と表記されていますが、個人的には英語の「 Noble Eightfold Path 」として、以下のような言い方に親しみを感じています。 Right View(正しく見ること) Right Intention(正しく意図すること) Right Speech(正しく話すこと) Right Action(正しく行うこと) Right Livelihood(正しく生活すること) Right Effort(正しく努力すること) Right Mindfulness(正しく気づくこと) Right Concentration(正しく集中すること) ブッダがさまざまな「極端」に向かう試行錯誤の修行の末、菩提樹の木の下で開いた悟りが、以下のような4つの真理―― 四聖諦 ( Four Noble Truths )です。 苦諦(一切は苦であるという真理) 集諦(苦には原因があるという真理) 滅諦(苦は滅するという真理) 道諦(苦を滅する道があるという真理) そして、「苦を滅するための道」として示されたのが、「何事も極端に偏らない」という「中道」であり、「一切の苦は自身のエゴから生じる」という理解のもと、そのエゴを正しく取り扱っていく「道」として、「八正道」が示されたと言われています。 フリーライティングの導入からいきなり、仏教の話になって恐縮ですが、仏教の教えは、宗教という以上に(誤解を恐れずに言えば)より良く生きるための指針を示した最古のライフハックの1つとさえ言えるのではないかと、個人的には思っています。それゆえ、よく半分冗談・半分本気で、私は自分のことを「クリスチャン・ミニマリスト兼ブッディスト・ライフハッカー」と呼んだりしています。その辺の詳細や背景を説明するのはまた別の機会として、ここでは...